新着情報

2025.10.30

新サービスの「3D樹木管理台帳システム」を特許出願しました

~誰もが木を見る視点を共有できる本システムで、みんなで木を見守っていくことを目指します。~

 
樹木の適切な管理のためには台帳が必要不可欠です。しかし、せっかく整備した台帳があっても、こんなお悩みありませんか?
-      予算や人員が限られ、台帳の情報更新ができない。
-      概要図しかなく、位置がわかりにくい。地図上に示された位置が現地と合わない。
-      樹木点検や診断をしても、それを管理に反映出来ていない。
-      管理対象樹木に関しての指示に手間がかかり、ミスも発生しやすい。
 
ユーザー目線で作られていない樹木台帳は上記のような問題を抱えてしまうことが多々ありました。私たちの新サービス「3D樹木管理台帳システム」は、これらの課題を解決します!
 
 

本システムの特徴

① 「木の骨格」を捉える独自技術
私たち樹木医は木を目印に現場の位置を示し合うことがあります。幹や大枝の曲がりや傾き、隆起、広がり等は一つとして同じものが無いユニークなものです。私たちはそれを”木の骨格”と言います。骨格情報に焦点を当てて見やすく解析することで、木の位置だけでなく、その形の特徴を見たまま捉えやすくなります。
 
 
骨格解析例(緑:枝葉、茶:骨格)
 
② 3Dスキャンやクラウドなど最新技術で正確かつ効率的な台帳を整備
本システムでは、3Dスキャンで公園全体、樹木の形状そのままをデータ化します。同時にGNSSなどで位置情報も取得します。いま手元に測量図がなくても、台帳作成を始められます。
また、クラウド管理により、現地でスマートフォンやタブレットを使って3D台帳を確認・更新することも可能です。「あの木はどこにある?形は?」の疑問に直感的に答えられます。つまり、台帳の活用・情報更新もしやすくなります。
 
③ 時系列で木の変化を追跡
成長や被害に応じて少しずつ形が変わる木の「今あるがままの形」を、3Dデータとして正確に記録します。定期的に3Dスキャンを行っていけば、過去のデータと比較することで、骨格の傾きや肥大成長、樹冠の成長変化を定量的に把握できます。これにより、より客観的かつ定量的な樹木の健全性評価を行えるようになります。
 
 
 

本システムの活用例

都市緑地の管理台帳、貴重木の保護計画、希少植物種の発生調査、緑地の立体案内アプリ、etc
 

導入のメリット

-      現地の木と地物を目印に、正確で直感的にわかりやすい地図を見られるようになります。
-      3Dスキャンから骨格、位置まで面的に解析することで迅速に樹木台帳が揃えられます。
-      無理なく適切なリスクマネジメントや高品質の保護再生プロジェクト等を実現できます。
 

特許技術について

本システムは特許出願中(特願2025-116123)です。本技術では、3Dスキャンデータから木の骨格を解析し、視覚的にわかりやすく表現する独自の方法も含まれています。この技術は、ある程度大きく成長した中高木以上に対して特に有効です。
 

関連サービス公園の樹木管理サポートサービス

本システムだけでなく、以下のような関連サービスもご提供しています。
 
・現地での3Dスキャン作業
 緑地や樹木を3Dスキャンするノウハウを活かして、解析に適したデータを取得できます。
・樹木点検・診断のサポート
 手法のコンサルタントから現地調査も承ります。
・技術講習会や研修の実施
 一般の方でも点検ができるよう、基礎からわかりやすくお伝えします。
 樹木管理に関するすべての課題をトータルでサポートしております。詳しくはお気軽にお問い合わせください。→こちら
 
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